コラム
4月になり、新たな学年がスタートしました。
新高3生はいよいよ最終学年となり、入試まで1年を切りました。
塾に通われていない受験生の中には、自分一人で学習することに漠然とした焦りを感じていたり、塾に通いたいという意思はあっても、肝心の塾選びで迷っているという方も多いと思います。
もしくは、現在塾に通っていて毎週授業を受けているのに、なかなか成績が上がらない、どうして…という悩みを抱えている方もいるかもしれません。
ここでは、塾に通っていてもなかなか成績が上がらない理由や、成績が上がる塾の選び方についてお話しします。
この記事を読んでいる方の中に、「塾に通うだけで成績が上がる」と考えている方はいないでしょうか。
身もふたもない言い方になってしまいますが、そう甘くはありません。
どんなに有名な塾や予備校に通っていても、成績が上がる生徒とそうでない生徒がいらっしゃいます。
塾に通う「だけ」では、成績はほとんど上がりません。
では、成績を伸ばすためには何が必要なのでしょうか。
それは、「勉強時間」です。
これを聞くと、「なんや、当たり前やん!」と思うかもしれません。
が、もう少しだけこの部分を突っ込んで考えてみてください。
* * *
一言で「勉強時間」と言っても、2種類あります。
ひとつは、授業外で自分で勉強する「自習時間」です。
そしてもうひとつは、「授業を受けている時間」。
これは、塾や予備校だけでなく、普段の学校の授業も含みます。
さて、ここでひとつ皆さんに質問したいと思います。
たとえば定期テストの点数をたくさん取ることを考えたときに、「授業を受けている時間」と「自習時間」ではどちらがより重要でしょうか?
効果的、というと少し曖昧な言い方になってしまいますが、要は「どちらの時間の勉強がよりテストの得点に結びついているか?」ということです。
厳密に言うと、普段の授業態度や、まじめな性格か、などによって答えは変わるのですが…、
「なかなか成績が上がらない!」と思っている方のほとんどは、「自習時間」が答えになると思います。
なぜなら、普段の授業時間で毎回
「先生の話を絶対に聞き漏らさんと、予習も復習も完璧にこなして全集中して授業を受けよ!」
とはなかなか思えないことが多く、
定期テスト1週間前になって「テストが近いから本気でテスト勉強せんとヤバい…」と言いながら必死で自習しているときの方が圧倒的に真剣に集中して勉強に臨んでいるからです。
どれだけ必死に自分で勉強したかによってテストの点数が大きく変わってくるというのは、これを読んでいる皆さんもかなり実感したことがあるのではないでしょうか?
(※注:もちろんテスト直前だけ必死にやる勉強は詰め込みの勉強で、後に残らないことがほとんどですが、ここではどちらが得点に結びついているか、という点だけで話をしています。)
今の話は、受験勉強や塾での勉強も全く同じです。
話を元に戻しますが、
成績を上げるためには、「勉強時間」、それも「自習時間」を増やすことが重要なのです。
実は大変ありがたいことに、当塾、高学館に入塾を希望される生徒様の中にも、
「友達から、授業がわかりやすいと聞いたので来ました!」
とおっしゃって来られる方が何人もいらっしゃいます。
もちろん当塾は精度の高い指導を日々行っているという自負はあります。
とはいえ、これを言うのは大変心苦しいのですが、
やはり、授業を受けている「だけ」で成績が伸びる方は少ないのが事実です。
ここでも大事なのは、授業を受けた後や、授業を受ける前の「自習時間」です。
* * *
簡単な例を出して考えてみましょう。
たとえば、ある私立大の受験生の1年間の勉強時間(授業時間、自習時間)が3,000時間だったとします。
このとき、第一志望大学に現役で合格する受験生の「授業時間」と「自習時間」の割合はどのくらいでしょうか。
答えをざっくり言うと、
授業時間1,000時間に対し自習時間が2,000時間、
おおよそ1:2くらいです。
つまり“圧倒的に”自習時間の割合が大きいのです。
ですが、生徒の皆さんの多くが「学校の授業が…」や「塾の授業が…」と、授業のことばかり口にします。
言ってしまうと、
どれだけ良い授業を受けて学習の効率を上げたとしても、
受験勉強全体の1/3の効率を上げているだけです。
残り2/3、上記の例で言うと2,000時間分もの勉強を軽視しているのです。
その結果、「なかなか成績が上がらない」となるのです。
一番成績が上がるのは、「(テスト直前に)必死になって自習した時間」だとわかっているのに、です。
自習時間がいかに大切であるかがわかったところで、こう考える人もいるかもしれません。
「『自習時間が大切』って言うなら、じゃあ何のために(塾の)授業があるの!?
授業を受けなくても良いってことやん。
まさか、授業を受けて成績が上がらないことの言い訳か!?」
ご説明しましょう。
まず、授業と自習の意図は明確に区別できるので、分けて考えてください。
・授業…自分ひとりでは気付けなかった新しい視点、新しい知識や分野を学ぶために受ける
・自習…一度習ったことを、「できる」に変えるために行う
自習には授業の予習なども含まれますが、メインは「復習」。
自習の最大の弱点は、自分ひとりでは新しい考え方や知識を得るのが難しいことです。
そこで「授業」があります。
「授業」では、自分ひとりでは得られなかった考え方や知識を学ぶことができます。
英語・数学はもちろん、社会などのいわゆる「暗記科目」と呼ばれる科目であっても、効率の良い覚え方や、深い理解に役立つ考え方などを教わることができます。
そのうえで「自習」(復習)を行い、学んだことを定着させます。
その勉強時間のバランスが、授業:自習=1:2ということなのです。
さて、それではどんな塾を選べば皆さんの成績が上がるのでしょうか?
おそらく、ここまでお読みいただいた方であればおわかりかと思います。
「授業」の質が高いことはもちろん、
単に「授業を受けるだけで成績が上がる(合格する)」などといった甘い言葉をかける塾ではなく、
「自習」の重要性を正しく認識し、生徒が本気で「自習」できる環境をしっかり整えている塾。
そんな塾こそが、本当に皆さんの成績を上げ、合格に導いてくれます。
当塾は、「授業」が大切なのはもちろんのこと、「自習」の重要性もよくわかっています。
ですので授業の質だけでなく、自習環境の充実にもしっかり力を注いでいます。
高学館の自習室は、夜23時まで開放されています。
土日祝も基本的に開けているので、年間を通しても休館日はわずか7日程度です。
また、自習と言っても何を勉強すればいいのかわからない方のために、校長や科目講師から都度的確な学習指示も行っています。
わからないところがあれば、授業を受けていない科目でも講師に質問することができます。
成績を上げるために大切なのは、「授業」と「自習」。
「塾に行っても成績が伸びない」と悩んでいる方、「どの塾に通えばいいかわからない」と迷っている方は、質の高い授業と自習環境を備えた高学館にぜひお問い合わせください。