現役大学受験専門塾

推薦入試とAO入試について

コラム

推薦・AO入試は一般的な大学受験とはやや異なる選抜方式です。

多くの大学が推薦入試を導入していますが、国公立大学の推薦枠は15%と小さく、逆に私立大学は40%と大きめになっています。
推薦入試は一般試験とは別に挑戦することができるため、利用する受験生も少なからずいます。
現在受験生で、推薦・AO入試を「受けておいて損はないな」と考えている方もいらっしゃると思います。

しかしこれらの入試には、デメリットともいうべき、いくつかの極めて大事な注意点があります。

注意点1.勉強のバランスが大きく崩れ、一般入試のための勉強が周りから遅れる危険性がある

推薦入試やAO入試の対策は、1~2月頃に行われる一般入試の対策とは異なる場合があります(科目が異なったり、科目数が少ないなど)。
したがって推薦入試やAO入試対策のために一定期間勉強や対策を続けると、いざその後一般入試を目指すとなったとき、既に1~2ヶ月周りから遅れをとった状態で再スタートしなければならないという懸念があります。
たとえ推薦・AO入試が近くても、入試対策の勉強はあくまでも1~2月の一般入試を見据えて行っておく必要があります。

注意点2.進路を妥協して本来一般入試で狙えたはずのより偏差値の高い大学への進路を諦める可能性がある

推薦入試やAO入試で無事合格した場合、その学校が第一志望であればよいのですが、第二志望以下であれば、合格したことによって「現在の成績ではどうせ第一志望は無理だし、妥協しよう」と考えてしまう恐れがあります。
たとえ高3の秋ごろの成績が第一志望に遠いように思えても、現役生の成績が一番伸びるのは最後の最後、一般入試の直前期です。人間はどうしても楽な方に流されがちです。一旦妥協する選択肢が見えてしまうと、勉強にも甘えが出てきてしまいます。
安易に妥協して第一志望ではない学校に進学した結果、入学後にモチベーションがあがらず、卒業前にリタイアする、ということも少なくありません。
後悔する可能性のある選択肢は、長い目で見れば人生にとって大きなマイナスです。
たとえ第一志望以外の大学を推薦・AO入試で受けるという選択肢をとって合格しても、たった残り数ヶ月の受験勉強の期間から逃れるためにその後の人生にとって大切な選択肢を妥協するようなことは絶対にやめましょう。

注意点3.万が一不合格になった場合に、メンタル面への影響が大きいことがある

いくら「まだ一般入試でチャンスはある」とはわかっていても、合否結果が出るとやはり少なからず一喜一憂してしまうもの。
特に不合格という残念な結果が出てしまった場合、落ち込みすぎて「やはり自分には無理なんじゃないか…」という不安に襲われることがあります。
推薦・AO入試はあくまで「(合格の)チャンス」であって、「(不合格の)ピンチ」ではありません。
推薦・AO入試という早い時期の入試に合格できる受験生は、更にもう1ランク上の大学を目指せる実力があるということでもあります。
合格・不合格にかかわらず、第一志望校に合格するまでは、すぐに切り替えて勉強を始めること。不安を払いのけるには行動するしかありません。

塾生はとにかく校長や講師に相談を!

もし少しでも推薦・AO入試を考えている場合や、不安がある場合は、必ず高学館の各校舎の校長・講師に相談してください。
高学館の先生は今までに多くの現役生を見てきていますので、きっと的確なアドバイスがもらえ、前向きに勉強を続けていくことができます。

高学館で、素敵な進路を築きましょう!